2週後の4月25日に開幕を控えたこの日9日、都内で会見が行われ、大会概要や期間中に予定されるイベントなどについて発表があった。
昨年、欧州・DPワールドツアーとの初共催として開催された。
2回目の今年もJGTOから48人が出場できるが、「意識の壁を越えなければ良い成績や結果は望めない」と、半田晴久・一般社団法人国際スポーツ振興協会(ISPS)会長。
大谷翔平さんの「憧れるのを止めましょう」はあまりに有名だが、半田会長も契約プロの桂川有人(かつらがわ・ゆうと)が2年前に全英オープンに初出場した際に、「尊敬するな、凄いと思うな、雰囲気にのまれてしまうから」などと励まされたそうだ。
「僕もあのとき半田会長にアドバイスをもらえていたら」と、羨ましがったのは、桂川と共にISPS契約選手として会見に出席したシニア選手の尾崎直道。
レギュラーツアー32勝の永久シード選手で、91年と99年に賞金王に輝きながら、93年から8年も米ツアーで賞金シードを保持。
だが、海外での勝利には恵まれなかった。
「海外で活躍するアジア選手はほとんどいない時代で、僕もなんとなくお邪魔しますという感じでした」と当時の心境を思い出し、「今の若い選手は体力的にも精神的にも臆するところがないのが一番凄い」などと、欧州・DPワールドツアーを制した久常や星野、中島を絶賛した。
「この大会で勝てればまた世界に扉が開く。大会に出るすべての日本人選手が万全の大勢で臨むと思うし、僕も最後まで応援します」などと、日本勢にエールを贈った。
「自分も強い気持ちを持って、日本ツアーのレベルの高さを見せたい。熱い勝負が出来たら嬉しいです」と、桂川。
昨年は、米二部ツアーで揉まれた。
「海外の経験をさせていただいて、このオフも体と技を磨いてきましたので凄い楽しみ。大会が盛り上がるように、優勝目指して頑張ります」と、抱負を述べた。
そのほか、やはりISPS契約選手で選手会長の谷原秀人(たにはら・ひでと)は会見場に動画メッセージを届けて「海外で活躍する日本人選手が増えてきたことは、この大会にも大きな意味があります」などと改めて主催者に謝辞。
今年の開催コースは、谷原も2度のV経験(13年、21年)がある秋の「三井住友VISA太平洋マスターズ」の会場としてもおなじみだ。
「ここで力を発揮し、ヨーロッパの選手と熱い戦いを繰り広げ、優勝争いに絡めるように頑張っていきましょう」と選手みんなにホームでの奮起を促し「自分も今年46歳になりますが、まだまだ第一線で活躍したいし、海外でも活躍したい」と、貪欲さを示した。
またJGTOからは、倉本昌弘とともに新副会長に就任した新井直之が会見に出席し、「更なるグローバル化を目指すJGTOにとって、日本国内でこのような海外ツアーとの共催大会が開催されることはとても大きな意味を持ちます。選手たちには技術的にも精神的にもたくさんのことを学んでもらいたいと思っております」などと挨拶した。
会見中に報道陣の間を縦横無尽に駆け回っていたロボット恐竜は、大会期間中も会場で活躍してくれるそうだ。
日本開催の欧州ツアーでは、お化け屋敷や縁日コーナーが出展。最終日には1000発の花火も打ち上げられるという。
富士山を見上げる会場で、とことん日本式のおもてなしと合わせて、24日の土曜日にはソプラノ歌手のキャサリン・ジェンキンズ氏、また25日の日曜日には米有名歌手のヴァネッサ・ウィリアム氏を招いてコンサートが開かれ、ギャラリーのみなさんも無料で鑑賞できる。
お弁当&アイスクリームの食べ放題は、もはやISPS大会恒例です。
共催初回の昨年大会は、欧州ツアーで戦う豪州のルーカス・ハーバートが優勝を飾りました。
今年こそ日本が勝つか。
4月25日ー28日は、ぜひ富士の裾野の御殿場に遊びにいらしてください。