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横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~ 2024

阿久津未来也が超多忙な夏休みでつかんだもの

初日の「64」に、先週まで3週間のオフがぎゅっと詰まった。

プロ9年目の阿久津未来也(あくつ・みきや)が8バーディ、1ボギーの7アンダーを記録して単独2位発進。



スタートの10番ではいきなり10メートルが決まった。

距離のある難しい11番では確実にパーを取り、16番や5番では4~5メートルのチャンスも逃さず、4番では7メートルもねじ込んだ。


先月7月のツアースケジュールは2試合だったが、ラウンド数だけでいうなら25回。

「ほぼほぼでした」。

試合が詰まった月よりむしろ忙しく過ごしたのは、ツアー外競技の「北陸オープン」のほかに、チャリティイベントや、ジュニアの大会など、呼ばれればどこにでも行き、盛り上げに尽力したから。


「今年前半、苦しんだパッティングにひらめきがあった」と、回復のヒントをつかんだのも、オフの多忙のさなか。

特に、先月24、25日に軽井沢72ゴルフクラブで行われたリシャールミルジャパン主催の男女混合チャリティマッチで組んだ菊地絵理香プロや、青木瀬令奈プロらのラインの読み方が、自分のとはまた全然違っていて開眼。

「勝っている人の考えは男女問わず凄い。参考になった」と、今週も取り入れている。


今大会では久しぶりに起用させていただいたハウスキャディさんが、所属プロの野仲茂(のなか・しげる)のいち推しの一人で、「ライン迷ったときに聞けば入る。きょうも1打2打助けられた」と、好アシストにも感謝。


「洋服を語りだすと1時間くらいかかる」というおしゃれさんだが、実はJGTO発足後初となる、本戦での短パン着用を選手以上に喜んでくださったのはウェアメーカーさんのほうだった。

厳選されたコーディネートの中から、初日はブランドの頭文字をカラフルにあしらった一着をセレクト。


180センチのすらりと長身にとても似合った。



「半ズボンになる以上は清潔感も意識しないといけない」と、こだわり抜かれた一着は見た目にも涼やかで「断然プレーしやすい。導入は本当に心からありがたい」と、選手会副会長としても、主催者にも改めて感謝。

「早く試合がやりたいというモチベーションがあった」と、待ちに待ったツアー再開は、日大の大先輩、丸山茂樹が立ち上げに尽力した試合だ。


「明日からも精一杯自分がやる事をやって、試合の雰囲気を楽しみたいなと思います」。
いざ本番でも自分が一番盛り上げたい気持ちはもちろんだ。


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