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石川遼 everyone PROJECT Challenge 2024

1年がかりで勝つための準備を整えた山脇健斗が2位タイ

最終日、6アンダー66をマークして、通算15アンダーの2位タイでフィニッシュした山脇健斗。賞金ランキングを12位に上げて、最終戦を前にほぼランク20位以内を確定。気持ち良く最終戦を迎える準備が整った。

 

カリフォルニア州サンディエゴ出身で、今シーズンから日本ツアーに本格参戦。学生時代の2021年には全米アマに出場するほどの実力者で、2023年はカナダを中心にツアーを転戦した。そんな山脇が次の戦いの場に選んだのが日本ツアーだったが、何もかもが初めての土地ではゴルフ以外に戸惑うことも多く、ホームシックにかかったこともあった。

「1年をかけてやっと自分のゴルフができるようになってきたと思います。最終戦は思い切ってプレーできるので楽しみです」。

 

日本語よりも英語の方が堪能な山脇なだけに、思うようなコミュニケーションが取れずに、それがストレスとなり体重を大幅に落とす時期があった。自ずとスイングも崩れて、思うようなゴルフができなかった。

「本当に帰りたいと思ったこともありました。それくらい辛かったですが、今はもう大丈夫です」。

山脇の持ち味は切れ味の鋭いアイアンショットだが、それだけではなく飛距離の魅力もある。昨年も今大会に出場した山脇は3日間の平均飛距離で競うドライビングディスタンス賞を獲得。その賞を今年も獲得して連覇を果たした。

 

最終戦で狙うのはもちろん優勝だ。卓越した技術を支える心と体の準備は整った。最終戦は思い切って自分のゴルフをやり切るだけだ。

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