前半9ホールで2度の連続バーディを奪って駆け上がると、17番では10メートル以上もあるバーディトライを沈めて通算9アンダーで、2差に迫った。
比嘉一貴(ひが・かずき)が、ボギーなしの「66」で射程に捉えたリーダーの小木曽喬(おぎそ・たかし)は、2014年のアマ最高峰「日本アマ」の最終マッチで1ダウンを食らった相手。
小袋秀人(こぶくろ・ひでと)に敗れた2012年に次ぐ2位敗退だった。
さらに言うなら、2016年には亀代順哉(かめしろ・じゅんや)にまた決勝で敗れており、悲願のアマタイトルで3度の惜敗。
ついに勝てないまま2017年の転向を迎えた悔しさは、その後のプロ人生にも大きなバネになっている。
韓国ツアーとともに戦う大会は、賞金王に就いた一昨年での日本開催「Shinhan Donghae Open」でも優勝を経験済みだ。
「あまり周りを気にせず自分の流れを活かしてプレーできたら」と、気負いはないが、プロ転向後に小木曽と最終日最終組を争うのは初めて。
「リベンジできればいいですね」。
小さくつぶやいた。