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〜全英への道〜ミズノオープンゴルフトーナメント 1999

練習場のボールが6種類

 ミズノオープン会場内の打撃練習場のボールが、バラエティに富んでいる。
 メーカー6社が協賛し、練習場用ボールとして直接、会場へ各社自慢の商品を持ちこんでいるからだ。
 普通、練習場のボールは、主催者や、運営会社の系列社が販売するボール1種類でまかなうのが通例だけに、選手らには「練習のときも、いつも自分たちが使っているボールに近い種類を選べるからとても助かる」と好評だ。
 種類の内訳は、ブリヂストンの『プリセプト』、ダンロップの『ハイブリッド』ともに5000個。タイトリストが3500個。ウィルソンの『スタッフ』、スポルディングの『ストラータ』、キャスコ『スーパーソニック』、プロギア『H/S』が各1000個となっている。
選手らには嬉しい限りの大会側の配慮も、ちょっぴりややこしい問題がひとつ。
 各選手がめいめい好みのボールを選んで打った後、散らばったボールの回収に、ひと手間もふた手間もかかるのだ。
 「朝の練習を済ませ、選手らがみんなスタートしたあとに1回、夕方の練習が終わってから1回。1日に計2回、アルバイトの学生さんの手も借りて、みんなで一斉に拾うんです」と声を揃えるのは、今回、ボランティアで練習場整理にあたっている仁科裕さん(66)と村木純二さん(48)、永木操さん(66)、中島龍一さん(59)、塩田進さん(60)の5人衆だ。
ひと箱約600個入る籠が、毎回収ごとに約17ケース運ばれてくる。
 これを、5人で手分けして、ボール洗浄機で洗い、ひとつひとつ銘柄ごとに仕分けて籠に入れていく。とても骨のいる仕事。 練習場担当のボランティア5人
 さすがに、初めてこの業務にあたった練習日(火曜日)は、なかなか慣れずに、ずいぶん時間がかかったそうだが、「3日目にもなると、仕分けのときに銘柄名を見なくても、手でざっとひと掴みした感じでどこのボールかわかるほどになったんです。いまじゃ作業に30分もかかりませんよ」と5人は得意げ。