Tournament article
ジーン・サラゼン ジュンクラシック 1999
大会ホストプロ、横島由一「毎年、重圧を感じてしまうんです」
この日は、その成果をきっちり出した。
まず6番ミドルホールでバーディ奪取。「14番ミドルでもいいバーディを獲ったんですが、次のホールへ移る間の急な上り坂で、ゼーゼー息切れしちゃって(笑顔)」、15番ロングのティショットを右へプッシュアウト。ダボを叩いたものの、すぐに16番でショットを立てなおし、獲り返して1アンダー。71でまわり15位発進だ。
「欲を言えばキリがない。きょうは無心でやれたし、まずまずのスタートが切れたと思います」(横島)。
ブランクの不安も吹き飛ばす、晴れやかな笑顔がこぼれた。
大会ホストプロとしての、気負いもある。「今年でこの大会も23回目を迎えたわけですが、何回出ても毎年のように重圧を感じてしまうんです」と、本音もチラリ。「でも、ツアーも新しくなったことですし、ぼくらプロは、とやかく言う前にまず、プレーに専念すること、お客さんを感動させていくことを第1に考えていかなくてはなりませんね。そうすれば、新ツアーが独立した成果は、いまは目に見えずとも、数年後に必ず出てくることと思います」普段、柔和な表情が、一瞬だけ厳しく締まった。