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住友VISA太平洋マスターズ 1999

「日本は噂どおり、非常にビューティフルで素晴らしい国だね」セルヒオ・ガルシア

 ガルシアはプロアマ日の水曜日をタレントのヒロコ・グレース(=写真左)さんとラウンド。ハーフターンの10番ティでは、使用中のグローブとボールをオークションしたり、観戦に来ていた赤ちゃんを抱き上げるなど、リラックスムードだった。 一緒にまわったグレースさんは、「19歳なのに、とてもしっかりしていて大人っぽい人、という印象です。優しくて、ユーモアもあるし、有名人ぶらないところがいいですね。

 プレー中は、『アドレスで右に向きすぎているから、もう少し左に構えたら』、とアドバイスしてくれて、それからとても振れるようになりました。きょう1日、とても楽しかった」と感想を述べていた。

 大会にむけて
「まず、初来日の印象は、噂どおり、日本は非常にビューティフルで素晴らしい国だということですね。食べるものもおいしいし、最高です。この試合が終わったら東京の町とかも見てみたいな。

 御殿場コースをまわった感想は、セッティングが素晴らしくて特にグリーンは速いし、大変スムーズな転がりをするので、練習ラウンドではショットの落しどころを確認しながらプレーをしてみました。しっかりしたコースマネジメントが必要なコースだと思います。

 パー4のホールでは、ティショットでドライバーを使わないホールもいくつかありますが、パー5は思いっきりドライバーで攻めていくべきだと思う。各ホール、ティショットの落し場所と、グリーンに細心の注意が必要なコースだね。

 昨日は少し時差ボケはあったけど、きょうはだいぶいいよ。月曜にマラガ(スペイン)を発って、パリ経由で成田まで飛んできた。そうだね、18時間から20時間は飛行機に乗っていたと思うけど、そのあいだ、ぐっすり寝ていたから、正確に何時間乗っていたかは定かじゃないけれど。

 昨年にプロ転向したわけだけれど、出た試合それぞれが思い出深く、素晴らしい1 年でした。マスターズもそうだし(ローアマチュア獲得。その後、プロ転向)、全米オープンも、全米プロ(2位)に出たことも、非常に貴重な体験でした。

 タイガーは、11試合中8勝(米ツアー)して660万ドルを稼いだわけだけれど、これは本当にすごいことだと思うね。僕も、試合に出るからには出たものすべてに勝ちたいし、タイガーの稼いだ賞金を抜きたいとは思っているけれど、今の米ツアーは、誰が勝ってもおかしくないほどレベルが高くて、勝つことはそう容易なことではないですからね。タイガーは、今季、賞金以上の素晴らしいゴルフをしたと思います。

 来年は、できればメジャーで勝てればいいな、とは思っていますが、僕にはもう少し、時間がかかるかな」

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