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ダンロップフェニックス 1999
16年ぶり、2回目の出場、グレッグ・ノーマン
前に出場したとき(83年)と、大きくかわったのは、グリーンだね。面積が広くなっている。前はもっと小さくて、難しかったような気がするけれど。グリーンも非常によいしあがりだ。明日からのプレーが楽しみだよ。
今回は、ロサンゼルスからプライベートジェット機で12時間半かけて宮崎入りをしたんだ。きょうもまだ少し時差ボケが残っているけど心配ないよ。プライベートジェットは、いまのボクにとっては便利なオフィスみたいなものだ。非常に助かっているよ。ツアーの移動のほかに、ビジネスのためにスタッフを3,4人乗せてつれてくることもあるから、まるで飛行機の中が会社みたいなんだよ(笑)。
昨年、肩の手術をしたために、ゴルフが思うようにできなくなってコース設計などのビジネスに力を入れていたんだけれど、もう肩の状態も完全に回復してきたから、スタッフには『ボクはもう、大事な仕事以外は会社にいかない、ゴルフに専念させてくれよ』と言っているんだけどね。
左肩を手術してから、ドクターに『ゆっくりとリハビリしましょう』と再三、言われてきたんだ。ゴルフの練習も、1日に100球以上打ってはいけません、と何度も言われてきた。100発の打撃練習と、パットとアプローチの練習で1日3時間、練習できたらいいほうだった。練習不足は、ゴルフの自信を失わせる。ボクは最低5,6時間、練習できないと満足できないんだ。
肩のせいで、ここのところ、スイングがフラットになっていた。バッグスイングで肩が入らないから、腕が胸に当たるようなかっこうになって、その結果、フラットなスイングになっていたんだね。
でも、いまは本来のアップライトなスイングに戻りつつある。これは肩が治ったという証拠なんです。2ヶ月前にようやくリハビリが終わりました。『ゆっくりと直していきないさい』というドクターの言葉をまもり、朝と夜、毎日2回のリハビリを一生懸命続けてきたんです。
こないだそのドクターも、ようやく、『もう1日500球までなら打っていいよ』と言ってくれました。いまは5時間くらい練習でき、自分のゴルフに自信だけじゃなく、やる気も戻りつつある。ゴルフは、技術だけではなく、自信と良いフィーリングが大事だ。いまは以前、いいゴルフができていたときの感触が、戻ってきつつある。ゴルフが楽しめるようになってきているんだ。以前の良いフィーリングは、まだちゃんと体が覚えているんだね。
来年、2000年を迎えるわけだけれど、今後、引退するのかまだまだ続けるのかということを考えたときに、やっぱりボクはまだまだゴルフを続けていこうという気になっているんだ。
肩の手術は予定外のできごとで、約1年半、思うようにゴルフが出来なくてビジネスに専念するような形になったけど、ようやく回復して、元通りゴルフができるようになった今は、これからももっともっとゴルフを続けていきたいと思うようなった。
来年も、再来年も、…いやシニアの年まで、現役で続けるかもしれないよ。ゴルフができることが、楽しくてたまらないからね