Tournament article
ファンケル沖縄オープン 1999
日下敏冶エグゼクティブディレクターの『大会みどころ』
来年のシード権はイコール来季の選手の生活そのもの。それだけに選手たちには、優勝争いとは別の、強烈なプレッシャーがその肩に重くのしかかり、それがショットやパットに微妙な影響を与え、見ているこちらまで胃が痛くなるような緊迫感が、みなさまにも随所に伝わってくることと思います。
そんな選手の気持ちに追い討ちをかけるのが、コースを取り巻く東シナ海から吹き上げる強烈な海風です。
総ヤーデージは6359ヤード(パー71)と、短めの設定ではありますが、 10メートル以上の風に見舞われると、7000ヤード以上の長距離コースに変身。ショットは右へ左へと翻弄され、コントロールの難しい超難コースにさま変わりします。
選手の気持ちをあざけるように吹く大自然のいたずら。この風をどう克服してゆくのか。この最後の試練に耐え抜いた選手だけに、勝利の女神は微笑むのです。
また、今年はビッグな話題がこの最終戦まで持ち越されました。
尾崎直道君と、細川和彦君の賞金王争いです。師弟関係にもある2人の主役が、キングの座をめぐり火花を散らす場面はファン必見。最終日の2人のゆくえにも、どうぞご注目下さい。