Tournament article
ファンケル沖縄オープン 1999
96年の日経カップ以来勝ち星のない加瀬秀樹
加瀬はスタートの1番ミドルで5メートル、2番ロングで4メートルを沈め波に乗り、6番ロングでは15メートルのアプローチを直接カップインさせてイーグル。その後も9番から11番まで3連続バーディ。13番、16番もバーディ。17番をボギーとしたものの、前日の32位タイから優勝戦線に踊り出る猛攻を見せた。加瀬は 94年のこの大会で優勝しているだけに、3年ぶりのVに期待がかかる。
加瀬秀樹の話
「1番、2番のミドルパットが入った。パターに尽きます。このコースは風の状況とピンの位置を見て、行くときは行きます。バンカーに入れても寄せやすいピン位置ならドライバーで攻めたほうがやさしいケースもあります。
今回は、守ろうというのではなく、自分のペース、自分の感じで行こうと思っていましたが、それがきっちりできました。このコースは、いいか悪いかどちらかですが…。優勝するに越したことはありませんが、とりあえず30位以内にと思ってやっていました。ずっとパターがよくなくて、思い切ってL字を持って来ました。それで先週とは違った新鮮な気持ちになれたのでしょう。ここで優勝したときもL字でしたね。その後ずっと使っていなかった。
ショットはいいところに行っていたのに、パットがずっと外していたので、思い切って元にもどしてみました。
時代の流れで、楽なパターが出てきて、楽なほうに行きたがるんですね。でも、もう一回やってみようかと、先週の日曜日に中山(徹)さんとラウンドしたときから使ってみました。構えとストロークが一致するのかな…。
毎週、3、4本のパターを持って来ていて、フェースバランスのものが多かった。ここ何試合、外しすぎて、入る気がしませんでした。自分のストロークのイメージがL字で戻ってきました。L字は難しいというイメージがあったのですが。34インチのパターを使っていたのですが、カシオでジャンボさんに屈みすぎ、と言われ、体を起こす意味で35インチにしました。
もう1日、とにかく明日は自分の世界に入りたい。噛み合えば、これだけのスコアが出るコースですから、誰が飛び出して来るのかわかりませんが、明日、勝つためにはやっぱり、自分の世界に入ることですかね」