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〜全英への道〜ミズノオープン 2000

「イメージはいい。昨年より打ちやすい自分がいる」

「8番でボギーにはしてしまいましたが、ここは3アイアンで打つようなショートなのでパーならよかったのにな、くらいで悔しいというのはないですね。
いかんせん、このコースはいいイメージがないので…それなのに出足で3連続バーディが来て、自分でもびっくりしながら、ただ冷静に考えると、今日のコンディションだとフェアウェーに置いとけば、かなりのアンダーが出る。3バーディが来たからといってホッとしないでどんどんとっていかないと、と思ってたんですけど。逆に言えば、考えてないところで3つ来たので、余裕が出て回りやすくなったというのはあったかな。
 とにかく今日はやっちゃわないようにという思いがあったんで、ティショットで1 番アイアンや3番ウッドを使うホールが多かったんで、そういうホールで、…当然、1 番アイアンで打って行くっていうことは広い場所に打っていくっていうことですから、そういうホールでラフに入れないようにしていけば組みたてられるのかなという考えでしたね。
 どうしてもあまりいいイメージがないので…まあ、昨日も少し感じたんですけど昨年までよりは、打ちやすい自分がいるというか…。まあ、(それまでの田中の持ち球の)フック自体が打ちにくくしているのもあるかな、というのを昨日は感じて…今日は出足からそこそこ立ちやすかったんでフェアウェーに行くとまだ不安はあるんですけど、立ちやすくなったというだけでも気持ちが楽になった。そういう意味ではやはり、なおさらストレートボールが打てないといけないんだろうな、と実感しましたね。
10番(のティショット)で1番アイアン、13番、15番でも1番アイアン。アウトは1番で1番アイアン、5番でスプーンで打ったのが、1度ラフに入ってフライヤーしてグリーンオーバーして奥からアプローチして、そこくらいですね。1番アイアン、もしくは3ウッドを持ってラフに入れたのは…。あと、あまり関係ない11番のロングでラフに入れたくらいですね。ティショットの攻め方は、風にもよりますけど毎年、ほとんどそんな感じですね。
昨年までのショット自体がフックだったので、どうしてもフェアウェーに起伏があるコースなんで、横回転のボールだと左右にブレやすいというか、出球がどうしても右のラフのほうから行かないといけなかったんで、そのまま言っちゃえばラフですし、強く入りすぎると左のラフに行っちゃうパターンが多かったので。今日はちょっと特別に嫌な思いをしなくてもいいのかなってホッとしたかな。ただ、今日は風がなかったですしね。見ての通り、アンダーパーが出ていますし、あまり嫌なイメージを残さないでできましたね。
 ポイントの狭いコースなんで、ドライバーを振って300前後の距離を打つと非常に狭くなるというホールが非常に多いんで、300ヤードくらいを12ヤード、15ヤードの狭いフェアウェーに打っていくというパターンが多いし、ポットバンカーに入れるリスクを背負ってまでやるよりはね。ポイントに運ぶのも、非常に目標が取りにくいんで視界に気もあまりないし、球を打っていくラインに立ちにくいコース。ポイントが狭いのになおかつ、高いところにもポイントが置けないというのは、僕的には厳しい。高い木にセパレートされているほうが打ちやすいな、とは思いますね。
ただ、コースのほうにあまり意識を持ちすぎてビビらないことが大事。瀬戸内海に勝負をあまり勝負を挑まないように、優しく話しかけていくように…あまり感情的にならないでね。感情的になるとエラい目にあいますから。ポイントが狭い分、一生懸命やりすぎると体が止まってしまうというのがある。置きに行こう、置きに行こうとしてしまうあまり、スイングを壊してしまう場合もある。あまりコントロールばかり考えず決めたラインに打っていければ…。
 たとえば9番ホールなんか、昨年もおととしも8とか9とか叩いてるしイメージが良くないですし、ラフに入って横に出そうと思っても行ってみたら出すのも大変っていうところもありますから…“引き”ながら行きたい。最終日、終わってみたら『全英、行けるね』って言われるように。がっつかないでやりたいですね」