Tournament article

アイフルカップ 2000

明日は、僕にとっての勝負の日

首を痛めているという高見和宏は、「ここ最近続いている2日目に体が持たずに予選落ち、というパターンを変えたい」と奮起!

 「今日はひとまずいいスコアだったけど…明日のことを考えるとねぇ…。最近、初日に3アンダーとか4アンダーとか、いいスコアで13位くらいにつけているのに、2日目に叩いて予選落ちというパターンが続いているんで…。体が本調子じゃないんです。だから、1日いいスコアが出ても、続かない。波に乗れないんです。
 年に1回はなるんですけど、首が悪くて…。普通の人の首の骨って、衝撃を受けとめられるように(「く」の字型に)湾曲してるんですけど、僕のはほとんどまっすぐで。それで衝撃をそのまま受けてしまうんです。そのせいで5番目と6番目の骨が出っ張ってきて、それが神経にさわってだんだん痛んでくる。ひどくなると、左手にしびれとか出てきちゃうこともあります。
 自分では調子は悪くないんですが、首のせいでスイング、特に長いクラブが振りきれなくて、ティショットで飛距離が出ない。そうなると、2打目が難しい状況になってきますよね。最近、ツアーはラフが非常に深く設定されていますから…。
 もともと、僕はドライバーが得意で、狭いところでもティショットで飛ばしてスコアを作ってくタイプなんだけど、2日目、3日目になってくると、とてもそれがつらくなってくる。疲れてくると『ここは前足上がりかな』とか、そういう細かい感覚まで狂ってくるから…。
 でも、体がつらい、なんてそんなこと、言ってられないですよね。ここは去年、初日に9アンダー出しているし、コースに対するプレッシャーはない。特にグリーン上。岩木山からの目があると言われてますけど、本当に、それを信じて打たないと『どうして?』って、なっちゃうような複雑な転がりをするホールもあるんです。僕はその目が比較的よく読めているんで、期待はできるんじゃないかな。
 首のことさえなければ、最後までゴルフのことだけ考えて頑張れるのだけどなあ…。明日はひとまず、僕にとっての勝負の日。いいかげん、ここらへんでいい成績出しとかないと、ファンのみなさんにも忘れられちゃいますからね。明日は、ロングが3つあるアウトコースでできるだけスコアを伸ばして…ね、そういう作戦でいきますよ」