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ダイドードリンコ静岡オープン 2000
大会3日目、ワーストの78を叩いた合田洋が、最終日は別人に。
悔しさを紛らわせるため、3日目の夜は「呑まずにはいられなかった」と、行動を共にする佐藤剛平と、焼酎を浴びるほど呑み明かした。佐藤には「まあ、こんな日もあるさ」と慰められ、なんとか気を取りなおして迎えた最終日。
スタートの10番で、1,5メートルを沈めると、バーディが止まらなくなった。12番で3メートル、14番では80センチにつけ、バーディ。17番はワンピン距離を沈め、18 番では「ピン奥目の良いライン」を沈めて、ハーフターンの1番でもバーディを奪い「これはもう、いいスコア出すしかないな」と、腹を決めた。
4番、5番で2連続を奪い、ふとスコアボードを見上げると自分の名前が目に飛びこんできた。
「さすがに、途端に痺れちゃいましたよ」。
とはいえ、最後9番もピン25センチにつける完璧なショットで、またひとつ伸ばしてホールアウト。
「ラッキーです、最高です」思わず自画自賛する63。自身のベストスコア更新と、コースレコードタイ記録、そして、2日目の順位をうわまわる7位タイまで浮上して「もう上出来でしょう」と、笑いがとまらなかった。
「なんでだろう…何がよかったかわからないけど、こんなプレッシャーのかかる位置で回る経験をもっと増やして、それに頑張って耐えていけるようになりたいね」(合田)。
耐えた先にはきっと94年の日本プロ以来の栄光が、ある。合田の春は、近いかもしれない。