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日本オープンゴルフ選手権競技 2000

「今年、2連覇できるのは、僕しかいない」

昨年度チャンピオン尾崎直道
今年のコースの印象、そして大会への思い―

 「今年も非常に日本オープンらしいコースセッティングにしあがっていると思います。
 過去、研修生のころとかにこの鷹の台を何度かまわったことがありますが、そのときの印象は、もう少しフェアウェーが広くって回りやすかったと思うんですが、改めて今日練習ラウンドでまわってみると、グリーンもそんなに大きくないし、本当に難しくなっているなと思いましたね。

 2週間前にも懇親会で回っているんですが、たった2週間でこんなにラフが伸びるもんかな、と思うぐらい深くなっていてビックリしました。
 ただ、グリーン上は今年、ちょうどいい感じ。すごくスムーズです。グリーンまわりは、去年に比べてそんなに手こずらないんじゃないか、と思いますね。
 その中で選手に問われるのは、やはり総合力でしょう。
 また、こういうタフなコースでは1〜3メートル以内の嫌なパーパットが多くなると思うんですが、それを確実に沈められることが大事。
 パー5はそうそう取れないでしょうから、そういう意味で1日の自分のリズムを作りづらい。そういう点で、精神的な我慢強さも、もちろん必要となってくるでしょう。

 コースで言えば、18番(478ヤード)。狭くて難しいから、過去のパー4の中でも相当、難易度の高いホールですし、出だし1番、10番ていうのが、つまづきやすいホールになっているんで、そこをうまく切りぬけることも、1日の中で大事なこと。
 それと長いパー3(7番206ヤード、15番233ヤード)。ひとつは非常に砲台になっていて(7番、飛距離の割りにグリーンが小さく、正確なティショットが必要とされるホール)、そこでいかにパーセーブできるかでしょう。
 あとは、見ているとフェード系のホールが多い。フェードヒッターに向いたコースといういえるかもしれません。そういう点では、自分の持ち球で戦える。1番、得意な球筋で攻めることになると思います。

 風はそれほど影響はないような感じなんですが、天気予報は明後日から寒くなるということなんで、北風になってくるとどうかなあ、とは思う。風が吹いてくると、持ち球のフェード1本ではどうにもならない、ということが出てくるかもしれない。そうなると見ているほうは面白くなるのではないでしょうか。

 優勝スコアは、あくまでも予想ですけど、6アンダーくらい。予選カットは6オーバーくらじゃないかと思っています。天気もよさそうだし、2ケタはいかないのではないか、と思っているのですが。

 自分の今の体調、ゴルフの調子を見ているとまずまずで、非常に期待するところがある。それに、今年、“2連覇”ができるのは、僕しかいないわけですからね。
 ワールドランキングを見ていただくとわかると思うんですけど、おかげさまで(苦笑い)グッと下がりましたんでね。自分としては、今週の戦い方で、また気持ちを前向きに変えていくきっかけにしたいという思いが強いです」

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