Tournament article

日本オープンゴルフ選手権競技 2000

今年7月の日本アマに勝った和田博

「日本オープン5回目で予選通過はいまだナシ、今年はなんとか…」

 今大会出場する、16人のアマチュア選手のうちのひとり、和田博さん。
 今年から競技方法がマッチプレー方式に変わり、決勝まで8ラウンドの長丁場に、『若手有利』と囁かれた同大会で、38歳ながら初優勝。学生ゴルファーが席巻するアマチュア界で、11年ぶりの社会人Vを決めた。
 また、今年8月にドイツで行われた世界アマチュアゴルフチーム選手権に、日本代表をして参加するなど、世界の舞台での経験も豊富だ。
 そんな和田さんの今大会への意気込みは―。

 「今年から、日本アマチュア選手権がマッチプレーに変わって、年齢的に絶対にもう優勝は無理だな、と思っていたんです。
 なにしろ、8ラウンドの勝負でしょう。体力的に、続くはずがない、と。
 でも、フタをあけてみれば、マッチプレーという競技方式の特徴で、プレーのペースが非常に速くて、意外を消化できたな、という感じでしたね。

 さて、今大会は僕は5回目の出場なんですが、今だ、予選通過なし。
 原因は、いつも予選通過を意識しすぎてダメなのかな、という気がしているのですが…。
 今年は、例年に比べてフェアウェーの幅が広いとはいえ、やはり要所要所では絞ってありますし、プレーする者にとっては、何回やっても苦しい設定。
 ラフの長いコーライ芝は、いろんな技術を必要としますし、今年もけっして楽しめるような戦いにはならないでしょう。
 とにかく、2日間、コースに対して謙虚にゴルフをして、その結果、予選通過できれば、と思ってはいるのですが…」