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日本オープンゴルフ選手権競技 2000

ハウスキャディの強力アシスト

「精神面でも本当に、助けてもらいました」と尾崎直道

 今回、ほとんどのプレーヤーが帯同キャディを連れてきたのに対し、今週、直道は自らも「久々です」という、ハウスキャディを起用した。
 15歳でここ鷹の台CCの研修生となり、ハンディ8、キャディ歴33年のキャリアを持つ佐瀬悦子さん(48歳)。

 直道は練習ラウンドのとき、たまたまついてくれた佐瀬さんに「安らぎを感じ」、本番でもご指名となった。

 「ちょっとひらめきでした。ウマが合うっていうか…、年上で女性で、何かものすごく気持ちが穏やかになるっていうか…。自分の連れてきたキャディだと、クラブ選択に迷ってミスしたときに『ほら、やっぱりオマエ!!』ってどうしてもなっちゃう。でも、佐瀬さんには、そんなこと、一度もなかったしね。
 最後のほうはパットのいい読みをしてくれたし、そういうお手伝いをしてくれました」
 タフなコースで、佐瀬さんの、特に精神面での強力サポートが、直道にとって何よりも心強かったようだ。

 佐瀬さんも4日間の長い格闘の末に、佐瀬さんにとっての“初優勝”というご褒美も得て、「これでようやく安心して眠れます」と、ホっとした表情。
 最後に直道から、キャディポンチョに記念のサインをもらい、「今回はいい勉強、いい経験、いい思い出になりました」と感慨深げだった。

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