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カシオワールドオープン 2000

▼ トピックス賞金王のゆくえ

スタート前はリラックスした伊沢だったが、「調子は悪くない、ただパットが入らなかった。3メートルくらいが一発も入らないんです」と肩を落としてコースを後にした。
可能性は上位3人にしぼられた

 ヒートアップする賞金レースの行方。
 今週、ランク2位の佐藤が棄権、4位の田中が欠場し、3位の片山、4位の伊沢に大きなチャンスがあった。

 だがこの日、その伊沢が通算4オーバーでまさかの予選落ち。
 伊沢の逆転・賞金王の可能性は、今大会で単独6位以上の成績を挙げておくことが条件だった。だがこれで、伊沢のチャンスは完全に消えてしまった。

 残るは片山。今大会で優勝を挙げれば、確率はグっと高くなる。
 がぜん、一身に注目を浴びることになった片山だが「…全然ダメ。疲れて集中力もないし、ショットも振れてない。アプローチは寄る気がしないし、パターも入る気がしないんです。カップに行くまでがようやく、という感じ」と通算5アンダー、13位タイにつけてグッタリ。

 「毎年、この時期、賞金王争いの人達はこんな思いをしてるんですね。昨年の直道さん、細川さんの気持ちがよくわかりましたよ…」と、息も絶え絶えに話した。

 とはいえ、意欲が衰えたわけではない。
 「2日、実質(来週あわせて)6日、やるしかない」と片山。「こういう立場にいられるだけでも幸せと思って、最後まで頑張りますよ」と、気合を入れなおしていた。