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サン・クロレラ クラシック 2000

「極度のプレッシャー、手が完全に止まっていました」

“代役”で出場した地元・北海道出身の大山健がV争いに食いこみ健闘。

 初日、スタート前に急きょ、発熱のため欠場を決めた小山内護の“代役”で出場したのが地元・北海道出身の大山健。
 ふいに与えられたチャンスを生かすため「1打1打、大切に―」
 この気持ちが、この日の結果に結びついた。
 5番から5連続バーディの快進撃。通算122アンダー、首位と1打差まで詰め寄って折り返したバックナイン。
 「優勝がちらつき始めた途端に極度のプレッシャー。あわよくば、という気持ちが体の動きを止めた」
 16番パー4は、残り70ヤードの第2打をダフってボギー。17番であわやエースのスーパーショットを放ってバーディを奪い返したものの、最終パー5での第3打は「2年ぶりに出た」というシャンクボール、右バンカーに打ちこんで、またしてもボギー…。
 通算11アンダー、3位タイに終わり、「優勝が頭に浮かんでからおかしくなった」と千載一遇のチャンスを逃して悔しがった。
 母校の札幌南高校がこの夏、61年ぶりに甲子園に出場する。「勝って、俺に続けといいたかった」と大山。「でも、3位はベストフィニッシュ。自信になる。この試合に出られただけでもラッキーだったから贅沢は言ってられません。これを今後につなげていけたらと思う」と、18番で出迎えてくれた愛娘・愛りちゃんを抱きかかえ、前向きに語った。

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