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宇部興産オープン 2001

▼ 1日目、トピックス「俺にも、潜在能力が、残っていたかな」

尾崎直道が、久々の首位発進

 昨年、連覇を果たした日本オープン以来、久々の首位スタートを切り、尾崎は言葉も滑らかだ。
 「珍しく60台。珍しく、出だしの4連続バーディ。ほ〜んと、久々だね」

 今年9月、今季限りでの米ツアー撤退を表明して以来、「モチベーションを保つのに、苦労している」と打ち明ける。

 「60台が出そうで出ない。ちょっと良くなってきた、と思っても、ボギーが出始めると、すぐに、“もう来年だ”とか思っちゃったり・・・。自分で自分の足を引っ張って、気持ちの前向きさが、足りなかったんだね」

 それでも、ゴルフ、体調、精神面、「すべての面で、リハビリをはかって」ようやく、上昇気流に乗ってきた。

 ここ江畑池コースでの今大会は、初出場。
 水曜日のプロアマ戦に続き、まだ2ラウンド目で、「どう攻めていったらいいのか・・・」、 戸惑いながらのプレーだったが「こんなにうまくいくとは思わなかったよ」と、目を丸くしてみせたジョー。ホールアウト後、ディフェンディングチャンピオンの深堀とすれ違いざま、「このコースで勝った人は、本当に実力があるんじゃない?」と声をかけ、おどけてみせた。
 「俺にもちょっとは、潜在能力が残ってたかな、と思える今日のラウンドだったね(笑)」
 久しぶりの好感触。だが、「初日から、あまりしゃべりまくってもね・・・(苦笑)」逸る気持ちを抑えるように、共同インタビューを切り上げた。

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