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タマノイ酢よみうりオープン 2001

「V争いは、プレーヤー冥利につきる!!」(宮本勝昌)

 インタビュー席で、宮本が空を見つめながら、指折り数える。
 「今日は15アンダー・・・。明日は、なんとか19まで行っとけば、大丈夫なんじゃないかなあ・・・」と、そこまで言って我に返り、「・・・ダメダメ!! スコア計算しちゃいけないんだった! 明日は、目の前の1打だけみるんだっ(笑)」

 昨年11月の住友VISA太平洋マスターズ以来のV争い。この日3日目は「久々に緊張しちゃって。始めの3ホールは痺れながらティショットしていたし」と苦笑いする。
 2番で、上から4メートルのバーディパットを入れて、少し気持ちを落ち着けると、4番で7メートル。そして、「僕にとってはショートホールのつもり」という7番、339ヤードのパー4では、ピン右下7メートルにワンオン成功。これを沈めてイーグルだ。
 4つスコアを伸ばし、「緊張で、体がうまく回らなくなっていた」という後半は、じっとパーで耐え、2位に3打差の通算15アンダーでホールアウト。

 「相変わらず、後半はバタバタで・・・。でも、いくつか、イメージどおりのフェードボールが打てたホールもあるし、今日は、今年の中ではベストプレー。緊張はするけど、やっぱり、優勝争いはやってて楽しいし、プレーヤー冥利に尽きますよ。予選通過しただけのスコアじゃ、味わえないものがある」

 心地よい痺れの中で、最終日、宮本が3年ぶりの栄光に向かって突き進む。

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