牧坂考作が、強気のパットで初Vを狙う

　66でまわって通算8アンダー、３位タイであがってきた牧坂考作が、仲間の手嶋多一に冷やかされる。
　「今日の牧坂は、パットオンリー！！」
　この言葉に苦笑いを浮かべながらも、本人に異論はない。
　この日、牧坂がパーオンしたホールは、たった9ホール。
　にも関わらず、３、４メートルの外しごろを決めてトータル22パット。拾いまくって、上位に浮上した。

　大会2日目は悪天候のため中止、競技は54ホールに短縮されることが、この日の朝、スタート前に決まった。
　「それを聞いて、『今日は守ってるひまはない』とスタートしていったんです」と牧坂。
　「その気持ちが、うまくハマりましたね。今週は“短期決戦”。八本松は、スコアを伸ばさないと置いていかれるコース。残り18ホールもガンガン入れますよ」と得意のパットを武器に、意気込んでいる。

• 手嶋 多一