Tournament article
全日空オープン 2001
「なんとかここらへんで決めておきたい」
ちょっとしたひらきめが、爆発的スコアを生んだ。
初日は、77を打って113位からのスタートだった金城だ。
「ずっと調子が悪かった。特に、パットが全然だめで・・・」という初日。12番で4パット、13番で池ポチャの連続ダブルボギーを打って、さすがに「このままではどうにもならない」と考えた金城、ラウンド途中にきゅうきょ、パッティングの握り方を変えることを思いついた。
それまで、両手人差し指をまっすぐに伸ばして、挟むようにしていたグリップを、指をたたんで、左手でしっかりと包み込むように直した。
「なんでこの形に・・・という理由はないんですけど、そうしたほうがなんとなく、思ったとおりにラインにボールが乗っかってくれるような気がして。変えた途端、次の13番で6メートルが入って、あとはずっとこれです」
ニューグリップで通した2日目、そしてこの日の3日目は、2日間続けて66をマーク。通算7アンダーで、前日の32位から、一気に上位争いに加わった。
現在、賞金ランク55位で、シード入りの瀬戸際。今季、予選会からツアー参戦の金城には、秋以降、出場できる大会が限られているだけに、「なんとか、ここらへんで決めておきたい」と、最終日へのかける思いは熱い。