Tournament article
ダンロップフェニックス 2001
「また、長いのも、練習しなくちゃいけなのかな・・・」
「パッティングが僕の弱点」といってはばらからない直道。
前日2日目は、3パットを3回して「もう頭に来ましたね」考えあぐねて、とうとう奥の手だ。
「もう、今後いっさいやらない」と宣言し、約1年以上も封印していたクロスハンドグリップで、3日目を戦った。
「なんとか結果がほしくてね、またやってみようかな、と・・・」通算7アンダー、6位タイでホールアウトし、呼ばれた記者会見場で、照れながら打ち明けた。
「おかげで、今日は短い距離の難しいパットが入ってくれました。この分だと、来年以降も、クロスハンドでやらなくちゃいけないかも。また、長いの(長尺)でも、練習しないといけないかもねえ・・・」
冗談まじりで話したが、悩みは深い。
それでも救いは、好調なショットだ。松林を抜ける浜風も、「良いショットをすれば、問題ない。多少、風の読みが外れてもそんなにグリーンを外すことはないからね」と、自信に溢れる。
13番、332ヤードのパー4は、今大会出場20回目にして、初のワンオンにトライ。
「右からのフォロー。乗せるには、これ以上ないってくらい、絶好の風向きだった。快心で振っていって、“ざまあみろ”って感じ!」とワンオン2パットのバーディ奪取を、無邪気に喜ぶ直道。
米ツアーで8年間戦って、昨年までの7年間、シードを守りつづけた。
「デュバルが、ナイキツアーで戦っていたときから、俺は米ツアーにいたんだよね」と、プライドをちらつかせた。