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日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 2001

「これから練習してきます!!」

パットの開眼がVへとつながるか、3位タイの宮本勝昌

 この日、8アンダーの好スコアをマークしたわりに、宮本の顔色が冴えない。
 パットの「フィーリングの悪さ」がその原因。後半ホールでのチャンスも「ことごとく獲りそこねた」と、ため息をつく。

 「今日のバーディは、ほとんどショットで近くにつけたところばっかりですよ。
 フィーリングが悪すぎ。たとえば、フックラインと読んでもフックにさえ打てない状態で・・・。アドレス、打ち方、すべてが悪くて、ラインさえ作れない。
 ショットの調子はまずまずなのになあ!!
 ゴルフって、なかなか噛み合ってくれないものですね」

 パットの不調は、もう1ヶ月以上も続いている。
 立ち方、打ち方、フェースの向き、「あっちに向けたりこっちに向けたり、いろいろやっているのにダメ。そのうち、パットの不調がショットにも影響しはじめて、今日も最後のほうはショットもバタバタ。
 明日からも、自信ない。今週は望みなさそうです・・・」としょんぼりする。
 と、そのとき、報道陣のひとりから、こんなヒントが飛び出した。
 「最近、取り組んでいるという、弾道を低く抑えたフェード打ちをそのままパットに取り入れてみたら?」
 この指摘には、宮本の表情もパッと輝いた。
 「そうかもしれない!! ショットで左肩を閉じ気味に振っているんだけど、ショットの打ち方が、パットに影響しないようにと、フォローでつい左肩を上げたストロークをしてしまっていたかもしれない・・・。そうか、パットもショットと同じように振ればいいのか・・・」
 と、つぶやくと宮本は、落ち着きなくインタビューの席を立ち、「今から、その辺を気をつけながら練習してみます!」と、嬉しそうに出て行った。

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