今季、ツアープレーヤー1年生の永野敦朗がツアー初挑戦で好発進

　人生、初のツアーで、いきなりの好スタートだ。
　永野敦朗が、4アンダーで、５位タイスタート。
　「僕ってつくづく、運がある男…（笑）」と、振り返った。
　今大会は、主催者推薦を受けての出場だが、ここに至るまでに、たくさんの人たちとの出会いがあった。
　まず、ゴルフを、本格的に始めるきっかけとなったのが、堀越高校時代。
　たまに行く練習場で湯原信光に出会い、「かっこいい！！」と憧れた。
　早速、湯原に記念のサイン色紙をもらい、以来、ゴルフにいっそう、打ち込むようになった。
　21歳のときには、「お金がもうかる」と、軽い気持ちでプロを目指した。だが、「まったく上手くならないし、飛ばないし…。そんなに、簡単なものじゃなかった」
　一度は、夢を諦めかけたとき、ふとしたきっかけでツアープレーヤーの日下部光隆に出会い、その縁で、コーチの井上透さんに、スイングを見てもらうことに。
　その井上さんからのアドバイスが、永野に、希望を与えた。
　「悪くないよ。気にせず、自分の個性を生かしたスイングをしていけばいい」と言ってもらえたのだ。
　そのあとも、ちょくちょく、井上さんに見てもらえる機会があり、「ようやく僕のゴルフの腕も、“普通レベル”になりました（笑）」

　昨年、ファイナルQTを突破したものの、ランク67位。なかなか、出場の機会に恵まれなかったが、その扉を開いてくれたのも、日下部だった。
　今大会主催の、読売テレビ編成局アナウンス部に所属する小澤昭博さんに引き合わせてもらったことがきっかけで、出場の承諾を受け取ることができたのだ。

　この日は、午前組のトップスタートで、「ほとんど風のなかった」前半ホールで、２バーディ、1イーグル。難コンディションの後半は、再三のピンチをアプローチでしのぎにしのぎ、パープレーにまとめて絶好のスタートを切った。
　「今日はうまくいったけれど、明日はどうなるかわからないから、ちょっと心配」と永野。2日目以降も、“強運”が味方してくれることを祈っている。