Tournament article
アコムインターナショナル 2002
「成長のあとを、感じます」
一昨年前、初めて出場した今大会で、予選通過を果たしながら、3日目に79を叩いて、ブービー。
「あのときを思えば、僕も、ずいぶん、成長したなあ…」と、この日、66でまわって4位タイにつけたマイヤーは、しみじみと言った。
当時は、「“ディフェンスのゴルフ”しかできなかった」という。
広々と、攻め甲斐のある石岡の舞台で、刻んでばかり。
「攻めようにも、自信が持てなかったからなあ・・・」と振り返った。
あれから2年後、昨年のチャレンジツアーランク5位の資格で本格参戦した今シーズン。獲得賞金は1400万円を超え、現在、賞金ランクは44位。
「今週は、確実にあのころとは違うゴルフをしている」と話す。
シード権を確保できた気持ちの余裕に加え、この2年間、血のにじむような練習を積んできた、という自負もある。
「フラットな地形に、よく整備されたフェアウェーとグリーン、14本のクラブをすべて使わせるレイアウト…。今週は、この素晴らしい舞台に合った“オフェンスのゴルフ”ができているんだ」とマイヤー。
「優勝する、とまでは言わないけれど、せめて今週、日ごろの練習の成果が出せた、と、納得できる結果が出せればいいなあ…」
そう豊富を語ってから、ふと我に返ると、「妻に、今日のスコアを報告するねん」と、大阪・高槻市の自宅の番号を押していた。