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カシオワールドオープン 2002

「ジョンに心からお礼を言いたい」

通算4勝へと導いた、デービット・スメイルの名キャディ

「たくさんのギャラリーのみなさん、主催者、コース関係者のみなさん、ボランティアのみなさん、支えてくれた友人、契約メーカーのスタッフ。…そして何よりキャディのジョンに、心からお礼を言いたいと思います…」

18番グリーンの壇上で優勝スピーチをするスメイルの姿を、プロのカメラマンに混じって熱心に、カシオのデジタルカメラ『エクシリム』におさめているのはその張本人、スメイルの専属キャディのジョン・ベネットさんだ(=写真左)。

ベネットさんとスメイルの出会いは、昨年の豪州ツアー『ニュージーランドオープン』。
自身もプロの道を目指し修行中だったベネットさんは、勉強のために、とスメイルのキャディをかってでた。
そしていきなり、ツアー初優勝。
二人三脚で勝利を掴み取ることにも魅了されたベネットさんは、「もう少し、やらせてほしい」とスメイルに頼み込み、引き続き、タッグを組むと、同ツアーのキャノンチャレンジ、日本オープン、そして今週と、わずか1年あまりの間に、このコンビで、一挙に4勝をあげてしまった。

今週も、ラウンド中の的確なアドバイスだけでなく、緊張を少しでもほぐそうと世間話で笑わせたり、心配りが行き届いていた。
「彼がいなかったら、こうはうまくいかなかっただろうね…」。
しみじみと話すスメイルの言葉に、ニコニコと聞き入っていたベネットさんは、ときどき、壇上のチャンピオンに手を振りながら、今週、ギャラリープラザで購入したというその世界最薄カメラで、ボスの雄姿を、撮り続けていた。