Tournament article
フジサンケイ クラシック 2002
< 今日のひとこと >「やっと今年の開幕戦!」
1番で7メートルのバーディチャンスを決めたものの、次の2番でボギー、3番でダボ。
「やっぱり、“静岡”はダメなのか…」
嫌な予感が、久保の脳裏をよぎる。
開幕2戦目のダイドー静岡オープン。初日に、6アンダーをマークしながら、2日目に大たたきして予選落ち。
今大会の前日初日も、6アンダーを出して首位に立ったが、「安心はできません…」といった久保の不安は、とり越し苦労でもなかったのだ。
宿泊先はひとまず、木曜日でキャンセルしておくなど、なるべく、余分なプレッシャーを排除してのぞんだこの日2日目。
激しい風雨が、吹き付けるタフなコンディションで、前日の貯金はあっという間に、使い果たした。
「ひとつボギーにすると、悪いほう、悪いほうへ行ってしまった…」
といって、このままおめおめと、帰るわけにはいかない。
今季の予選通過は、まだ0。 試合がある週末にはいつも、所属コースのマスター室に座って仕事をしている久保に、「来週こそ、頑張れよ」と励ましてくれるメンバーさんたちに、「今週こそ、恩に報いたい」との思いは強かった。
結局、通算3オーバーでなんとか持ちこたえ、執念の予選通過に、
「やっと、“開幕戦”を迎えることができました…」
と、ホっと胸を撫で下ろした久保。
“今季初”の決勝ラウンドは、「悪い運は、今日で全部、悪いのが出た、と思いたい」と、プラス志向で、のぞむつもりだ。