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日本プロゴルフ選手権大会 2002

< トピックス >・「こんなに疲れたのは、初めてです」

 クラブチャンピオンの木本啓二さん

 本戦になると、2サムになるこの大会。
 選手数が奇数になり、トップスタートで、ひとりあぶれる選手プレイングマーカーとして登場したのが、本年度のクラブチャンピオン・木本啓二さん(43歳)だ(=写真上)。
 前日3日目のプレーヤーは、シード選手のゾー・モウ。
 スタートホールから、木本さんが度肝を抜いたのは、プレースピードの速さだった。
 ハンディキャップ1で、競技ゴルフには慣れているつもりだったが、それでも、「プロは段違いに速いんだって、実感しました…」と、ホールアウト後は、息もからがら。
 「だって、前半なんて、1時間35文ですよ!! とにかく、遅れないようについていくのに必死。
 こんなに疲れたラウンドは、初めてです(苦笑)」

 ただひとつ幸いだったのは、木本さんの身長が1メートル90センチもあったこと。
 大きなストライドを生かし、1メートル80センチのモウに、一生懸命ついていった木本さん。
 リズムを壊さないスムーズなプレーで、ホールアウト後は、モウに「ナイスラウンドだったね。ありがとう」と、固い握手だ(=写真下)。

 その日のスコアは、アウト39、イン41の「80点」だったが、満足度は「120点!」と、笑顔満面。
 「お金を出してもめったにできない、貴重な経験をさせてもらいました」と、大満足の2日間だった。