最終ホールでまさかの「７」。グリーン手前バンカーからの第3打で脱出失敗。打ち 直しの４オンで、 グリーン上では３パットだ。通算４オーバー、ぎりぎりのスコアでの予選通過には相 当に頭が来てい たはずだが、子供たちの前ではそんなそぶりは微塵も見せず、世界ランカーは優しい 笑顔を浮かべていた。
ホールアウト後、ギャラリープラザ内の『ゴルフパーク』に直行し、待ち受けたキッ ズたちと『スナッグゴルフ』に興じた。子供たちの熱い視線が集まる中でのデモンス トレーション。１発でター ゲットをヒットするなり、歓声が沸き起こる。

「すっげえ！！この人、たった１回でくっつけちゃったよ！」。ジュニアたちからや んやの声援を受 け、スナッグ用の短いクラブを掲げ持って、ミケルソンが得意げに笑う。「・・・グ レ イト！！ なんだか僕も、スナッグが好きになっちゃいそうだヨ」。

続けて何発かショットしたあと、いよいよ最後には本物のドライバーを取り出して豪 打を披露だ。ボールはあっという間に総武の森のかなたに消えていき、子供たちは口 をアングリ。「ス、スゴイ・・・」。
この様子にはミケルソンも照れたように、「う〜ん、でもさっきの短いクラブで打っ たほうが実はグッドショットだったと思わない？！（笑）」。

子供たちの明るい笑顔に包まれて満足げなミケルソン。ついさっきの18番での大たた きのことはしばし忘れて、夕暮れ時の楽しいひとときを過ごしていた。