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マンシングウェアオープンKSBカップ 2003
<大会ホストプレーヤー紹介>デサントウェア契約選手 中川勝弥&増田伸洋
中川は、関西の強豪・近畿大学出身。宮里兄弟の長男・聖志の1年先輩だ。その聖志が昨年、全英オー プン日本予選の最終戦、ミズノオープンで優勝争いの末、初のメジャー切符を手に入れた。「学生時 代は、ちっとも練習している風に見えなかった」後輩が、シード選手としての貫禄も身につけ、大活 躍しているのを見て大いに刺激を受けた。
「きっと、すごく努力をしてあれだけできるようになったんだろう、とも思った。非常に良いリズム でゴルフをしているし、先輩の僕にも見習う部分がありました」
自らも、昨年の日本オープンで自己ベストの3位に入るなどして、実力を発揮。賞金ランク71位に食い 込み、初のシード権をゲットしたのだった。
次なる目標「ツアー初優勝」を視野に入れて戦う今シーズンは、ほとんどの試合で夫人のめぐみさん (=写真左)がバッグを担ぐ予定だ。ハウスキャディの経験があるめぐみさんは、「ゴルフのことをよくわかって いるし、何より、僕の長所も短所も知っていることが強み」と絶大な信頼を置く。今週も、めぐみさ んと二人三脚で、このホスト大会に挑戦だ。
一方の増田は、今季開幕戦の東建ホームメイトカップで、いきなりの優勝争い。自己ベストの2位タイ で、初シード入りにむけ、大きな一歩を踏み出している。
175センチ85キロ。筋肉がみっしりとついた体つきは、高校時代は、ラグビー部でフルバックとして活 躍したたまものだ。卒業時には6つもの大学からラガーとして推薦入学の誘いが来ていたが、断った。父親が、経営するゴルフ練習場『双伸ゴルフセンター』に看板プロがいないと嘆いていたことから、 「俺が、なるよ」。それまでクラブも握ったこともなかったのに、いきなりゴルフに転向しプロを目 指したのだった。
今大会、一昨年前の開催コースだったこの六甲国際GCは、当時は「どうも好きになれなかった」が、 この日水曜日のプロアマトーナメントで再びラウンドしてみると、「前より、苦手意識が薄れている」 ツアー4年目を迎え、成長のあとを実感している。
「今週は、ホスト選手として、目一杯、暴れまくりたい」と意気込む増田。
個性豊かなホストプレーヤー2人の今週のプレーに注目だ。