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東建ホームメイトカップ 2004
ツアーきっての飛ばし屋・小田龍一が飛距離を封印して3位タイ
ツアーきっての飛ばし屋・小田龍一が飛距離を封印して3位タイ
昨年2年連続でドライビングディスタンスに輝いた小田の今季の目標は、「飛距離を 捨てて、シード権獲得!」だ。
「飛ばしても、稼げないのはダメですから…」。オフは、安全にティショットが打て るように、ずっと苦手だった3番ウッドの練習に時間を割いた。「これまでは、ティ ショットといえば、ドライバーか2アイアンばかりだったんです」。あえて“特技” を封印し、安定したゴルフを目指したのだ。
この日3日目は強風の中、6番ティショットでシャンクして池に落ち込むミスにもめげ ず、じっと耐えて通算イーブンパー、3位タイ。ツアーきっての飛ばし屋が、この “我慢大会”に名乗りをあげた。
昨年オフの12月18日、2年間の交際を経て入籍したばかりだ。今週は、優子夫人が ロープの外から見守っている。
「いいとこ見せたくて…」その思いが、好スコアにつながっている。
決勝ラウンドで、スコアボードに載るのは、「初めてじゃないかな」と、声も上ず る。この日は9番のハーフターンで、自分がトップ5にいることに気が付いた途端に 「心臓バクバク…」。プレッシャーから、11番まで3連続ボギーを叩いてしまった。
ショットのあとに、首をかしげてしまうのがクセだ。「納得できないショットが多く て、しょっちゅうやってしまうんですよ」という夫は、大会前、優子さんがクギをさ された。「首をかしげると、自信がなさそうな選手に見えるから、今年はコースでは やらないで」。
しかし約束を忘れて、この日も何度かやってしまい、叱られたそうだ。
「最終日はもっと緊張すると思う。・・・でも、明日こそ最後まで首をかしげない で、 プレーしたい」。生まれて始めてのツアーでの最終日、最終組。新妻の前で、堂々と 18番ホールを迎えたい。