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つるやオープンゴルフトーナメント 2004
3位タイの宮本勝昌
3位タイの宮本勝昌
雨上がりで蒸し暑いくらいの穏やかな午前中の天気から一転、午後からは強風に、肌 寒さも加わった。
少しでも油断すれば、ボールは風に流されていく。午後スタートの宮本も、風に対応 した球が打てずに悩んでいた。
スイングに何か違和感を覚えながら、しかしその原因が思い当たらず、どう対処して いいやら解決策が見つけられないままハーフターンした10番ティ。
鏡など、全身が映るものを見つけると、すぐにシャドースイングを始めてしまうのが 宮本のクセだ。10番ティグラウンドの手前にある、ガラス張りの茶店のドアに、今回 も何気なくスイングを映し出してみた。
と、その瞬間、「あ、これかな?!」。一発で、ひらめいた。ガラスに映った自分の スイングを見て、インパクトで、少し左脇があきすぎていたことが分かったのだ。
「それまでは脇が浮いていたせいで、フェース面が開いて入っていたみたいなんで す。だからコントロールが定まらなかった。後半から気をつけてスイングするように したら、途端に、風に影響されない強い球が打てるようになりました。・・・しかし、 そんな些細なことで問題が解決しちゃうなんて、じゃあ、今までの練習はなんだった んだろう、って思っちゃいますけど、でもそれも日々の積み重ねがあったからこそっ てことで(苦笑)。ゴルフって、ほんと難しいですよねえ・・・!!」。
首をひねりつつ、それはさておき難コンディションの中での69は「上出来です」と宮 本。通算9アンダーの1打差3位。98年以来の今大会2勝目が、さらにくっきりと見えて きた。
写真=午後からは、寒さにセーターを着込む選手もいる中で、宮本は半そでで通し た。「実は長袖持ってきてないんです!明日も寒いって予報だし、やばいですね」と 困り顔。