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〜全英への道〜 ミズノオープンゴルフトーナメント 2005

飯塚信太郎「とにかく謙虚に1打1打」

名門・日大出身の37歳。デビュー当時はツアー屈指の飛ばし屋としてならし、将来を嘱望されていた選手だったが、出場権を失った97年以降は低迷が続き、ここ3年間は年に1試合出るのが精一杯、という状況だった。
以前は出場権を求めて、いくつものマンデートーナメントに挑戦したりもしたが、最近では遠征費を捻出するのもままならず、自宅から遠くない関東近辺で開催されるチャレンジトーナメントやミニツアーばかりを選んでエントリーするのがもっぱらだった。

今季ツアー初参戦を果たした今大会も、予選会からの出場。
ちょうど今年から、予選会場が関西と関東の2箇所に増えたことで無理なく参加することができた。
4月26日に静岡県のリバー富士カントリークラブで行われた関東予選会を5位で突破して、本戦への出場権を手に入れたのだ。

一時は生活のためにレッスン業に精を出し、ツアーの道をあきらめかけたこともあるが、2番でグリーン手前20ヤードの第3打をサンドウェッジで直接入れるチップインイーグルを奪うなど、66で回っての好スタートに、再びこんな思いが、ムクムクと頭をもたげてくる。

「やっぱり、ツアーで頑張りたい」。

その思いを捨て切れず、懸命に練習を積んできた日々がこれで少しは報われた気がして、萎えかけた闘志も沸いてくる。

この大会は、全英オープンの出場権がかかっているが、「・・・いえいえ、まさか僕なんか。それよりも僕は、とにかく謙虚に1打1打です」。
メジャー切符をかけたこの日本予選・最終戦も飯塚にとっては、復活をかけたシビアな戦いだ。

飯塚信太郎
1967年7月10日生まれの37歳、神奈川県。身長180センチ、体重85キロ。2度のプロテスト受験で、92年

にデビューを果たし、もっとも多くツアーに出場できた翌年の93年には26試合にエントリーしたが、初

シード入りできなかった。師匠は、海老原清治。

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