廣野ゴルフ倶楽部の各ホールのヤーデージを示す看板の一番下に、こんな但し書きがある。
たとえば、456ヤードの11番パー４は「ＳＵＰＰＯＲＴＥＤ　ＢＹ　神戸ゴルフ倶楽部」。
これは11番ホールの競技運営を、兵庫・六甲にある神戸ゴルフ倶楽部のメンバーさんたちが受け持っている、ということを示している。

今年、大会初の試みとして、会場の近隣コースにボランティアの協力を呼びかけた。
各ホールごとに１コースを振り分けて、責任を持って担当してもらうことにしたのだそうだ。

その11番ティグラウンドで、ギャラリー整理をするのは同倶楽部メンバーの杉原順一さん、アリスさん夫妻。
理事長のご指名で、初めてトーナメントのボランティアを体験するというお２人は、あーでもない、こーでもないと首をひねっていた。

「こっちかな」。
「いや〜それじゃ、かかっちゃうわよ」。
「じゃ、もう少しこっちか」。
「そうね、その辺がいいわね」。

お２人が頭を悩ませていたのは、『お静かにボード』を掲げるときの立ち位置。
午前中は、ティグラウンドの左サイドから、丈高い松林の隙間をぬって強い日差しが差し込む。
不用意に立つとショットのときに、お２人の影が選手の邪魔になる。
そこまで気を配って、業務にあたられていたのだ。

ここでの仕事ぶりが、我がクラブの評価にもつながりかねないだけに、なおさら真剣に取り組まれている。

「廣野でこうして仕事ができるのは、とても光栄なこと。この流れが来年、再来年とつながっていけばいいですよね」。
仕事の合間に、仲睦まじく笑顔で話されるのが印象的だった。

※各ホールのボランティア担当コース一覧

１番ホール　廣野ゴルフ倶楽部
２番ホール　小野ゴルフ倶楽部
３番ホール　宝塚ゴルフ倶楽部
４番ホール　田辺カントリー倶楽部
５番ホール　鳴尾ゴルフ倶楽部
６番ホール　垂水ゴルフ倶楽部
７番ホール　池田カンツリー倶楽部
８番ホール　西宮カントリー倶楽部
９番ホール　三木ゴルフ倶楽部
10番ホール　加古川ゴルフ倶楽部
11番ホール　神戸ゴルフ倶楽部
12番ホール　六甲国際ゴルフ倶楽部
13番ホール　六甲国際ゴルフ倶楽部
14番ホール　生野高原カントリー倶楽部、加古川ゴルフ倶楽部
15番ホール　東広野ゴルフ倶楽部
16番ホール　茨木カンツリー倶楽部
17番ホール　芦屋カンツリー倶楽部
18番ホール　廣野ゴルフ倶楽部

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