Tournament article
三井住友VISA太平洋マスターズ 2005
加瀬秀樹「どれだけ自分のペースでやれるか」
特にグリーン上。超・高速に仕上げられた“ガラスのグリーン”は、トレードマークの長尺パターでも、なぜか距離感が合いやすい。
見上げる富士山から順目という芝目も読みきって、6番では3メートルのイーグルパットを決めた。
最終18番パー5は、左バンカーから寄せきれず8メートルのバーディパットが残った。
しかしこれもド真ん中からねじこんで首位に並び、「明日からは、どれだけ自分のペースでやれるかを課題にプレーしたい」と、豊富を語った。
今年夏以降、そのペースが保てなかった。
ウッドワンオープン広島から、8試合連続の予選落ち。
昨年サントリー優勝の権利が残っていたからシード権の心配はしていなかったが、「とにかく、良い結果を出したい」。
その一心から、どうしてもプレー中に焦りが出てしまった。
「近くにつけば“入れたい”という気持ちが強すぎて外して。ピンに絡まなければ“近くにつけたい”と欲が出て悪循環。空回りばっかりしてた」と振り返る。
そんな悩みも相性の良いコースに来れば、途端に解消されて好発進。
このチャンスを生かし、「今週は、絶対に焦らない」と自分に言いきかせている。