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三井住友VISA太平洋マスターズ 2005

加瀬秀樹「今週は“ヘヴンリーロマンス”で行きます」

チャンスはもちろん、この日2日目は「信じられないくらい」にパーパットが決まった。前半の13番パー3で、5メートルをセーブした。16番では、2メートル。17番で5メートル。
後半の6番パー5では、なんと10メートルをしのいだ。

例年以上に超・高速に仕上げられたグリーンに、トレードマークの長尺パターがマッチしている。
「変に欲張らずに、振り子の状態でストロークすれば、ラインが出しやすいから」。
昨年4位タイ、一昨年は単独5位。
相性の良いここ御殿場で、今年も2位と3打差つける単独首位にのし上がり、所属契約を結ぶアイテック社の前田幸治・社長にぜひ伝えたいことがある。

「今週は、“ヘヴンリーロマンス”で行きます」。

それは、前田社長が所有している競走馬の名前。
先月30日の天皇賞、松永幹夫騎手が乗ったヘヴンリーロマンスは14番人気からみごと優勝を飾った。
その朗報に、競馬ファンの加瀬も、大いに感動したものだ。

競走馬に今年46歳を迎える自らのゴルフに重ね合わせ、「僕も立場的には14番人気くらいだけれど・・・(笑)。年齢を気力でカバーして、思い入れの強いこの大会で勝ってみたい」。
恩人にダブルで喜んでもらうためにも自らムチを入れ、最終日まで突っ走る覚悟だ。


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