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日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ 2005

日没サスペンデッドとなっていた前日の第2ラウンドを終えて、大会は第3ラウンドに突入!合田洋が通算イーブンパー11位タイで決勝進出

競技再開は、朝6:00。前日2日目に残した5ホールを消化するために、この日は2時半に起きた。天気が回復し、前日より速く感じたグリーンコンディションに戸惑いながらも2日がかりの第2ラウンドを1アンダー、通算イーブンパーの好位置で決勝ラウンド進出だ。

本来ならば、プレーできる状態ではない。
右足の親指と、人差し指の付け根に激しい痛みを感じるようになったのは6月のJCBクラシック仙台の週だった。
歩くのも困難なほどだったが、なんとかこらえてプレーを続けた。
特にショットのインパクトのときがひどい。切り替えしから、かかとが跳ね上がる瞬間に思わず腰から砕け落ちしてしまいそうな痛みを感じるときがある。

今週の水曜日にとうとう、ツアーに帯同するフィットネストレーナーの成瀬克弘さんに諭されて、精密検査を受けたら、「ひどい炎症を起こしていて、手術をしないと完治しない」と診断された。
さらに、メスを入れると3ヶ月は安静が必要で、そのあともリハビリなどでツアー復帰までにはさらに時間がかかるだろう、とのことだった。
ほかの選手に公傷制度を利用して休むように言われたが、「それは、なんだか逃げるたみたいで嫌なんです」と、合田は言った。

以前にもぎっくり腰を押して、試合に出続けた経験がある。
「スポーツ選手は、常にどこかに痛みを抱えているもの。でも、どうしても動けない、歩けない、というほどでないのなら、プロはいまある状況で精一杯、戦うべきだ」との考えから、そのときも渾身のプレーを続けたのだ。
今回も、いつコースで動けなくなるかもわからないが、「可能なかぎり、頑張りたいんです」と合田。

幸い、ショットの調子は良い。足の痛みは毎日のアイシングと、薬でどうにか抑えられている。
「あとは気持ち。すぐに『俺なんか・・・』って考えちゃうタイプだからね。気持ちも、前向きに行ければ」。
痛みをこらえ、顔をあげて宍戸を歩く。

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