Tournament article
つるやオープンゴルフトーナメント 2005
あの“名勝負”の再現か?!尾崎直道とポール・シーハンが最終日に激突
この顔合わせに思い出されるのは一昨年前。ブリヂストンオープンでの名勝負だ。
土壇場のイーグルで、シーハンが直道に追いついてゲームはプレーオフに突入。
懸命に食い下がるシーハンを2ホール目に下し、直道が区切りの30勝目を飾ったのだ。
「ああ、そうだったね。今日の夜、家族に電話しても言われるだろうな、と思ってる。『あのときの相手だね』って」と、直道。愛する家族の前で、父親の威厳を示せた試合なだけに、本人にとっても印象深いのだ。
しかし、あれからシーハンも急成長をとげて、ツアー2勝をあげている。この日のラウンド中には直道に「今年、アメリカに挑戦したい」とも話していたそうだ。
「彼はいま、いちばん脂が乗っている時期。気合や勢いを、ビシビシと感じるしね」。
前回以上に、一筋縄ではいかない相手だとは思うが、今回も、譲る気持ちはさらさらない。
「1対1の戦いになるか、それとも下から誰かが来るか・・・それはわからないけど。いずれにしても、互角に戦えるような気もしている。とにかく明日は、逃げるようなゴルフはしたくない。チャンスを獲っていくゴルフがしたい」(直道)。
一方のシーハンは、「直道さんのことはプレーヤーとして、とても尊敬しているし、ナイスガイ。・・・でも、彼には貸しがあるからね」と、ニヤリ。
ここ山の原に春の嵐が吹く予感だ。