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つるやオープンゴルフトーナメント 2005

あの“名勝負”の再現か?!尾崎直道とポール・シーハンが最終日に激突

2度目の賞金王に輝いた99年にも今大会で優勝。トレードマークになりつつある長尺でのパットも好調で「明日は、このコースは相性がいいと思ってやりたい」と直道
シーハンが、8メートルのバーディパットを決めた。対する直道は、バンカーからの第2打をダフって、15ヤードショートさせた。そこから、どうにか寄せて1メートルのパーパット。このピンチをねじこんで、通算10アンダーで2人が並んだ。

この顔合わせに思い出されるのは一昨年前。ブリヂストンオープンでの名勝負だ。
土壇場のイーグルで、シーハンが直道に追いついてゲームはプレーオフに突入。
懸命に食い下がるシーハンを2ホール目に下し、直道が区切りの30勝目を飾ったのだ。

「ああ、そうだったね。今日の夜、家族に電話しても言われるだろうな、と思ってる。『あのときの相手だね』って」と、直道。愛する家族の前で、父親の威厳を示せた試合なだけに、本人にとっても印象深いのだ。

しかし、あれからシーハンも急成長をとげて、ツアー2勝をあげている。この日のラウンド中には直道に「今年、アメリカに挑戦したい」とも話していたそうだ。

「彼はいま、いちばん脂が乗っている時期。気合や勢いを、ビシビシと感じるしね」。
前回以上に、一筋縄ではいかない相手だとは思うが、今回も、譲る気持ちはさらさらない。

「1対1の戦いになるか、それとも下から誰かが来るか・・・それはわからないけど。いずれにしても、互角に戦えるような気もしている。とにかく明日は、逃げるようなゴルフはしたくない。チャンスを獲っていくゴルフがしたい」(直道)。

一方のシーハンは、「直道さんのことはプレーヤーとして、とても尊敬しているし、ナイスガイ。・・・でも、彼には貸しがあるからね」と、ニヤリ。

ここ山の原に春の嵐が吹く予感だ。



  • 「ショットに対して、パットが良くないけれど。明日も続けて良いプレーを心がけるだけ」とシーハン

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