Tournament article
セガサミーカップゴルフトーナメント 2005
林根基が、セガサミーカップの初代チャンピオンに!!
17番はさすがにしびれたが、残り152ヤードの第2打を、8アイアンでピン右奥の段の上3メートルにつけてパーを拾い、ホっと一息つくことができた。
最終18番は、パー5だ。
「とにかく、パーで上がれればいい」。
第2打も丁寧に刻んで、1打差を守りきった。派手なガッツポーズはなかったが、それだけに4年ぶりの優勝の喜びがしみじみと感じられた。
日本ツアーのオフシーズンにもアジアンツアーに参戦し、過酷な転戦生活を続けたツケが出たのか。
深刻な首痛でこのままでは手術もまぬかれない、と診断を受けたのは昨年のことだった。
しかし、メスを入れればシーズンを棒に振る。
悩んだ末に、手術はしないことに決めた。さまざまな方法で、懸命に治療につとめながらプレーを続けるうちに、次第に痛みも和らいできた。
「最近は、かなり調子がいいんだ」。
周囲にも、そう嬉しそうにもらしていた矢先の優勝だった。