先週、つるやオープンで1年半ぶりの復活優勝。その翌朝に、散髪をした。
「2週連続優勝を果たすには、48歳では無理」。そう感じて、せめて髪だけでも「40歳になってやろう」と、思ったからだ。

若々しいヘアスタイルで気分一新。「違う自分になったつもり」での和合入りだ。

通算31勝をあげている直道も、今大会での優勝はまだない。
「大好きなコースだし、良いプレーができているとは思うんだけどね…。いつも届かない」。それだけに、なんとか手に入れたいタイトルだ。

ファンの期待も感じている。
先週、シーズン序盤に思いがけず優勝できたことで、「僕以上にみんな、欲張りになっていて（苦笑）」。道行く人がみな、連覇への励ましを口にする。

自身、早くも1勝したことでがぜん前向きな気持ちがわいてきた。
実際、2度目の賞金王に輝いた99年は、つるやオープンのあと勢いに乗って、日本プロ、日本オープンと勝ち星を重ねた過去もある。

「今年は例年以上に、ピンを狙っていけそうな気がしている。声援には、やっぱり応えたいからね」。
今週は、“新生”直道となって和合に降り立つ。

• 尾崎 直道