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アコムインターナショナル 2006

「ゴルフは最後までわからない」 諦めない攻撃ゴルフが小山内を優勝に導く。

7年間優勝から遠ざかっていたヘビー級ゴルファーは、スタートする時点で「優勝カップを持っているというイメージがなかった」という。

小山内は、同じ組のマークセンに14番で逆転され、猛追して先にホールアウトした手嶋に2打のリードを許し、優勝カップから遠ざかったかのように見えた。
しかし、「残り3ホールで2つとらなければ」という闘争心と、「セカンドショットを入れるつもりで行った」という諦めない執念が、16番、18番でのバーディを引き込み、プレーオフへと希望を繋いだ。

プレーオフでも小山内は、「もちろんピンを狙った」といい、最後まで攻撃の姿勢を貫いたことが優勝につながった。

「7年間は必死でした」という小山内は、パッティングで手が思うように動かなくなるゴルフ特有の病気であるイップスに陥り、5年間苦しんだ。長尺から中尺に、そして先週から普通のパターに戻してフィーリングを取り戻した。一時はグリーン上でのパッティングで、パターヘッドが浮き上がる状態となり、パターの底がボールに触れる程度の「空振りに近い」経験もした。
しかし小山内は「昔に戻ろうとするのではなく、新しい出口を見つけなければ」という向上心で、自ら克服していった。
また、最後の勝利のあと、大好きなお酒が原因で肝臓を傷め、2000年から2年間お酒を断った。しかし体重が減って調子が悪くなり、晩酌程度に戻したという。

こんな苦労のあった7年ぶりの優勝を「嬉しい。長かった。」と素直に喜ぶ。

今大会の優勝で、自身の賞金ランキング最高位である1999年の18位を上回ることは確実となった。そして7年ぶりの日本シリーズ出場も確定させ、「これで吹っ切れたので、どこまでも行く」と抱負を語る。

小山内はこの日、応援に駆けつけた奥さんと、来月1才になる愛娘、そして家族の目の前で優勝カップを高く掲げる自分の姿を、現実のものとして披露することができた。

  • スタートホールで小山内は「ヨシッ」と自ら気合を入れてティショット
  • 18番のバーディで手嶋に追いつきガッツポーズ