Tournament article

UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2006

グリーンフェスタかさまは今年も大盛況!!

夏祭りのスタートは、最終組の終了直後。花火があがり、18番セカンド地点から登場するマーチングバンドの演奏が合図。
最終組のホールアウトを合図に、18番のセカンド地点からギャラリーを引き連れ行進を始めたマーチングバンドは、全国大会2位の実績を持つ実力派だ。
子供たちの軽快な演奏は、グリーン奥からイベントプラザを通り、道を渡って会場の特設ステージへ。

『グリーンフェスタかさま』の始まりだ。

昨年から、今大会の同時イベントとしてスタートしたこの夏祭り。前回は、『元気アップ宍戸まつり』という名称だった。
開催コースの地元・笠間市、友部町、岩間町の一市二町の合併が決まったのがやはり昨年。
これを記念して「市民の親睦を深めよう」と、宍戸ヒルズカントリークラブの草野通朗・取締役支配人が、夏祭りの企画を川上好考・前友部町市長に持ちかけたのが、夏祭り発足のきっかけだった。

昨年は2500人もの観客を集めて大盛況。今大会のギャラリー数アップにもつながった。
さらに今年は「ギャラリーの50%増を目標」に、新たに計画を練り直した。

まず、事前PRを増やした。地元ラジオ局に宣伝を流してもらったり、コースの会報に告知を打ったり・・・。
開催直前には、祭り開始間近の14時からトーナメントの入場料を無料にすることに決め、集客アップを図った。

トーナメントのギャラリーを増やすことが、夏祭りの成功につながる。
また、その逆も言える。
ゴルフと祭りのコラボレーション。
草野支配人は言う。
「確かに、都内からわざわざ足を運んでくださるお客さんもいらっしゃいます。それはもちろんものすごく有難い。でも、まず、トーナメントを支えるのは地元ギャラリーのみなさんだと私は思うのです」。

今年のツアープレーヤー№1を決める今大会は、優勝賞金3000万円。栄光をかけて日本を代表するトッププレーヤーたちがしのぎを削る。
白熱したプレーは、NHKで生中継される。

「これほど大きなゴルフトーナメントが自分たちの地元で開催されているんです。そのことを、地元の人たちに、もっと実感していただきたい。そして、さらには自分たちでこの大会を盛り上げていこうという空気を作っていきたい。この大会に限らず、そうでなければトーナメントの存続も厳しいでしょう。景気にも左右されないゴルフトーナメントを作るには、地元のみなさんの力は不可欠だと私は思うのです」(草野さん)。

一市二町が合併されたのは今年3月。
出来たばかりで、旧市町の市民の間でもまだ若干の壁があるのは仕方ない。
しかし、イベント会社などのプロの手を入れず、市民の力で作りあげたのがこの『グリーンフェスタかさま』でもある。
「この祭りをきっかけにして、そういうのも少しずつ取り除かれて、より良い市に成長していければ最高ですね」。
にぎやかな舞台を見つめながら、草野さんはしみじみと話した。
  • 昨年優勝の細川和彦、この日リーダーの髙橋竜彦がかけつけ行われたチャリティオークション
  • マーチングバンドが会場内を通り抜けやすいよう、ギャラリー整理をして歩く草野支配人。