Tournament article
フジサンケイクラシック 2006
フジサンケイクラシックのスタートアナウンサーはボランティア!
この日1番ティに立ったのは、神奈川県からお越しの半藤佳己子(はんどうかなこ)さん(=写真上)。そして、10番ティは、長野県在住の市川勲さん(=同下)だ。
いずれも、男女ツアー合わせて年間平均5試合でスタートアナを担当されるという“ベテラン”だが、それでもやっぱり、初日の1組目は緊張するという。
「いざってときに、ちゃんと声が出るかしら、とか不安になったり・・・」と笑う半藤さんは、昨年に引き続き2年連続の“大役”。
今年は、開催の1週間前から昨年のアナウンス原稿を引っ張り出して予行演習にも余念がなかった。
「やっぱり、選手のお名前を間違えちゃいけない、とかいろいろ考え出すと、それが余計にプレッシャーになったりして(笑)。特に、予選会から出られる選手は、事前に顔と名前を一致させておきます」という気の遣いようだ。
しかも、この大会ではスタートコールでマイクを使わないから、ギャラリーのみなさんにきちんと声が届いているかも気にかかる。
「東京生まれの東京育ち」という市川さんはアクセントにクセがなく、聞き取りやすい話し方をされる。
また良く通る地声をかわれ、大会としては今年初めての“抜擢”となったが、それでもギャラリーの数に合わせて“音量”を調節したり、常に腹から声を出すよう心がけたりと、工夫されているようだ。
スタートアナの要請がない大会では、マーカーやスコアボードなどで活躍されているお2人。
トーナメントのボランティアの魅力について「大会の裏側が見られたり、テレビに映らない選手の本音が垣間見えること。・・・特に男子ツアーは迫力があって、とても面白い!」と、声を揃える。
翌年のスケジュール帳には、「まずトーナメントの予定を書き込む」というほどの熱心さだ。
男女合わせて年間20試合に“参戦”するという市川さんは、行く先々で「“ボランティア仲間”が増えていくことも楽しい」という。
今週もコース近くに宿を取り、「シーズンが始まると、かみさんといるよりも一緒にいる時間が長い」というお仲間4人で「枕をつき合わせて寝ている」。
そんな“ボランティア生活”が楽しくて、「両足どころか、いまでは首までどっぷり浸かっています」と笑う。
「楽しく仕事させていただきながら、少しでも大会が盛り上がる一助になれば」というお2人の熱い気持ちは、大会に協力くださっているのべ190人のボランティアのみなさんの共通の思いでもある。