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東建ホームメイトカップ 2007

ジャスティン・メーカーが9位タイ浮上

最大瞬間風速18メートル。強い風と、硬いグリーンというタフなコンディションに、この日アンダーパーで回った選手は4人だけ。そのうちのひとりが、豪州出身のジャスティン・メーカーだ。
今年、プロデビューしたばかりの25歳は、主催者推薦を受けた今大会がツアーデビュー戦。

スタートの1番で、キャディと話し合った。

「今日は、思いっきり楽しもう!」。

こんな厳しいコンディションでは、ボギーを打つのは当たり前。その分、わずか1打で一気に浮上するチャンスもある。
そんな状況の中で、「失敗を怖れていたら、何も始まらないじゃない?」とニヤリ。

クィーンズランドのブリスベン出身。
ゴルフを覚えた海沿いのコースも、毎日こんな強い風が吹いていた。
その中で培われたのは、なんといっても底抜けのプラス思考だ。
「風が吹けば吹くほどゴルフは楽しい!」。
そう思えるほどに、風のゴルフには慣れっこだ。

2バーディ1ボギーで回って、フワリと急浮上。
前日の30位から9位タイにつけた。

アマチュア時代には、2003年の愛知オープンで優勝した経験もある。
身長187センチ、体重96キロのがっしりとした体格で、飛距離にも自信がある。
先週の岐阜オープンでは、2位タイにつけたばかりかドライビングディスタンスの賞金20万円もゲットした。

酒屋でアルバイトしながら豪州のテフカレッジに通う“勤労学生”は、まず手始めに日本ツアーでの活躍をもくろむ。
「5位以内に入って、まずは来週の出場権を手に入れる」と張り切っている。