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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2007

宮本勝昌「遼ちゃんを見習わないと!」

1番パー4でいきなりイーグルを奪った。52度のウェッジで打った残り109ヤードの第2打は、ピン奥3メートルからバックスピンでカップに吸い込まれた。「しょっぱなから気持ちよかった」。
スタートから波に乗り、66でまわって通算7アンダーは5位タイに浮上した。

15歳の石川遼くんに1打差で敗れながら、優勝賞金2000万円をそっくり受け取った5月のマンシングウェアオープンKSBカップ。「あれ以来、久々の優勝争い」だ。

直後は「アマチュアに優勝を許したA級戦犯」だとか、いろいろ言われた。
賞金のことなどもあり、「精神的ダメージを受けた」が丸1ヶ月が過ぎて、すっかり吹っ切れた。
「言われているうちが花」。そう前向きに受けとめられるようになった。

毎週、何かテーマを決めてプレーすることの多い宮本。
今週は、その「遼くん」がイメージだ。

石川くんの生い立ちを追った1時間のドキュメント番組で、宮本もインタビューを受けた。
そのVTRを受け取ったのが今週火曜日。

その中で繰り返し流れた石川くんのプレーぶりを見て改めて感心した。
「トップからフィニッシュで一気に体を回転させていくイメージ。結果を気にせず、思い切り振りぬくシンプルなゴルフ。僕もセコセコやってる場合じゃない」。

何度もコマ送りで見て、イメージを頭に叩き込んだ。
「僕も遼ちゃんを見習わないと」。
その気持ちがこの日のスコアにつながったという。

首位とは7打差あるが「最終日も今日くらいのゴルフができればチャンスはある」。
今度こそ堂々と、優勝賞金を受け取りたい。

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