Tournament article
KBCオーガスタ 2007
立山光広「今週は、なんかイケそうな気がする」
芝目が強く、しかも「目が複雑に入り組んだ」芥屋の高麗グリーンは得意ではないが、「どうせ入らないと、欲を捨てているのがいいのかも」。
小技ともに、手ごたえ十分なのだ。
プロ11年目。シード6年目ながら、いまだ未勝利。
昨年の今大会でも3日目まで2位につけて、優勝争いを繰り広げるなど、幾度かチャンスを迎えながらいま一歩、届いていない。
もう、そろそろ本当にうかうかしていられない。2週前のサン・クロレラ クラシックで菊池純がツアー初優勝をあげたからだ。
プロ転向は菊池のほうが1年先輩だが、年齢は立山が5つも上だ。
「普段は“おい、純!”な〜んて。偉そうに言ってるけど、先越されちゃったら“菊池さん”て呼ばなくちゃいけなくなっちゃう」。
先輩の威厳を保ちたい。
「ただそのためだけに、自分も早く初優勝をあげないと」と、冗談交じりに笑いつつ「・・・でも今週はな〜んか、ほんとにイケそうな感じがすんだよね」。
そうつぶやく目はマジだった。