６月のミズノよみうりクラシックで達成した20歳と２ヶ月のツアー初優勝は、本当なら史上最年少記録となるはずだった。
「でも遼くんに、抜かれちゃって･･･」。
その前月のマンシングウェアオープンＫＳＢカップで、石川遼くんにあっさりと持っていかれた。
「プロとしては、僕が一番若いでしょう？」と、一応は胸を張ったものの、忸怩たる思いは残った。

今年、念頭に定めた目標は「ツアー初優勝」のほかにも２つあった。「メジャー出場と、アメリカのＱスクールをファイナルステージから受けること」。
石川くんに、記録で負けた悔しさが、残り２つの夢をかなえる原動力となった。

７月の全英オープンで２つ目をクリアすると、先月のコカ・コーラ東海クラシック終了後の賞金ランク（国内の獲得賞金のみ）で４位につけて、出場資格が与えられる上位10位に食い込んで、３つ目の目標も実現させた。

来月のダンロップフェニックスのあと、渡米する。
「やっぱり、その前にもうひとつは勝っときたいなあ･･･」。
サスペンデッドとなったこの日２日目は、インの上がり２ホールを残して暫定２位に、翌日からのさらなる上昇を誓った。

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