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三井住友VISA太平洋マスターズ 2007
今年は豪州のトッププレーヤー2人が参戦
メジャーチャンピオンのジェフ・オギルビーと、27歳にして米ツアー5勝、通算12勝のアダム・スコットだ(=写真上、左から)。
オギルビーはプロ9年目の昨年2006年、世界ゴルフ選手権のアクセンチュアマッチプレーの決勝でデービス・ラブⅢを3&2で破って優勝すると、一気に実力が花開いた。6月のウイングドフットGCで行われた全米オープン。フィル・ミケルソンやコリン・モンゴメリーらがスコアを崩す中、17番でチップインパー。18番も執念のパーセーブで、大会史上2人目の豪州チャンプに。
30歳を迎えた今年は優勝こそないものの、着実に実績を残し賞金ランクは13位。世界ランクは11位と、その存在感はますます際立っている(11月4日現在)。
日本ツアーは2001年のダンロップフェニックス(28位タイ)以来、6年ぶり2度目の出場だ。初の御殿場ではどんなプレーぶりを見せてくれるか、注目される。
もうひとりの海外招待選手のスコットは、やはりここ御殿場で行われた2001年のワールドカップ以来、2度目の来日だ。
2000年のプロ転向後、着実にキャリアを重ね、メジャー制覇も時間の問題といわれる大器は、ジャパンゴルフツアープレーヤーも大挙出場した先週のアジアンツアー「バークレイズシンガポールオープン」に3連覇をかけて出場。
惜しくも3位で戦い終えてその足で、日本勢とともに御殿場入りする。
日本ツアーはこれが2戦目。
本人も久しぶりの来日を楽しみにしており「世界的に伝統のある大会で、日本のトップ選手とプレーができ、最高の1週間にしたいと思います」と話している。
この2人のほかに、今年はスーパー16歳・石川遼くん(=同下)が出場。「御殿場は夢の舞台」とウキウキと話す。
「これまで体験したことの無いグリーンの速さをこんなに早く経験できるのが、すごく楽しみ」と、本番の高速グリーンを想像して胸を躍らせている。
今年開場30周年を迎える御殿場で、特に印象的なのは18番ホールだそうで、「もちろん2オンを狙って、できればイーグルで締めくくりたい!」と張り切っている。
役者も揃って、今年は富士の裾野がいっそう賑わいそうだ。
Geoff Ogilvy ジェフ・オギルビー
1977年6月11日生まれの30歳、オーストラリア・アデレード出身。98年にプロ転向。2005年クライスラークラシック・オブ・ツーソン、2006年WGCアクセンチュア・マッチプレー選手権、全米オープンなど米ツアー3勝。身長185センチ、体重85キロ。
Adam Scott アダム・スコット
1980年7月16日生まれの27歳、オーストラリア・アデレード出身。2000年にプロ転向。2004年、2006年のツアー選手権など米ツアー5勝。そのほか欧州、アジアンツアーなど7勝。今季の米ツアー賞金ランクは11位、世界ランクは6位。身長183センチ、体重80キロ。