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ダンロップフェニックストーナメント 2007
パドレイグ・ハリントンが首位タイ浮上
しかし、本人の予測に反して実際はピンそば30センチ。
楽々イーグルで、いよいよ首位に躍り出た。
2年連続の賞金王を争いながら惜しくも2位に終わり、英国のジャスティン・ローズにその座を譲ったのは2週前の欧州ツアー最終戦「ボルボ・マスターズ」。
その翌週にはすぐに開幕戦。中国の上海で、アジアンツアーと共催の「HSBCチャンピオンシップ」に参戦して5位につけた。
ゴルフは確かに絶好調のまま2年連続の宮崎に乗り込んだが、このダンロップフェニックスで7連戦目。
「けっこう疲れが溜まっているので、こうして優勝争いに絡んでアドレナリンが出るようにしないと、とても気持ちが保てない状態なんです」と、苦笑する。
この日2日目は前半のアウトコースで一進一退。
17番では3パットのボギーを打って、「イライラはピークに達した」というがキャディの励ましもあり、最後の最後にメジャーチャンプの貫禄をしっかりと示した。
「連覇の可能性? そうだね、残り36ホール。やらねばならないことはまだまだたくさんあるけれど。今年も良い位置につけられたのは確かだ」。
絶好のポジションで、大会を折り返す。
パドレイグ・ハリントンPADRAIG HARRINGTON
1971年8月31日生まれの36歳。アイルランドの首都ダブリン出身。
1995年にプロ転向。主戦場の欧州ツアーはこれまで通算12勝、米ツアーでは2勝。
欧州ツアー賞金王に輝いた昨年11月には、日本ツアーのダンロップ・フェニックスでウッズとのプレーオフを制して優勝した。
今年は7月の全英オープンで、ガルシアをプレーオフで下して念願のメジャータイトル。
強豪を次々と倒していく大胆なプレーとは裏腹に、プロで食べていけなくなったときのためにと、大学時代に会計士の資格を取得する堅実な一面も。身長185センチ、体重83キロ。